洋上風力発電の日本版セントラル方式について(海洋産業都市構想)
海域の案件形成を活発にするための日本版セントラル方式の採用について
中村たいすけ
セントラル方式とは、準備段階の調査や系統協議など国が実施し、調査結果などを業者に提供することで、事業者の重複調査が見込まれる海域において、より効果的な案件形成を行う手法で、ヨーロッパでは既に実施されています。
本県は、日本初の促進区域に指定された五島市沖をはじめ、西海市江島、その次は離島地域と、洋上風力発電事業創出に向けて積極的に取り組んでいます。
このセントラル方式を活用しながら、本県海域で、より多くの案件形成を目指すべきと考えます。
また、海域の事業者認定の評価項目に地域貢献という項目があります。
本県海域での事業を希望する事業者は、認定のため地域貢献が求められます。
洋上風力産業は、部品点数が多く、すそ野の広いサプライチェーン形成が期待されますが、本県海域で事業が増えるほど県内の製造業が活発化し、まさに正のサイクルが回り続けるはずです。
改めて、セントラル方式にて本県海域での多くの案件形成を目指すべきと考えますが、県の姿勢をご答弁願います。
産業労働部長
本県では、これまで地元市町や漁業者等の理解を得ながら、国の事業を活用した実証事業やゾーニング調査事業などを実施してきており、その結果、五島市沖が国内初の促進区域に、西海市江島沖が有望な区域に指定されるなど、国内における洋上風力発電の先進県となっているところです。
日本版セントラル方式につきましては、国の事業が実施されていない地域を対象としており、既に事業が先行している本県におきましては活用していないところではありますが、今後、対象となる海域が出てきた場合には、地元市町と連携し、国と協議してまいりたいと考えております。